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猫の気まぐれな食欲の秘密②食事療法を無理なく続けるには?

カテゴリー:
  • 食事

前回のコラムでは、猫が突然ごはんを食べなくなってしまう原因として、「食べムラ」と「食べ飽き」があげられることをお話ししました。

猫の習性である「食べムラ」はどのフードにも起こりうることですが、「食べ飽き」に関しては、フードの三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)を特定の割合内に収めることで、 起こりにくくなるといわれています。(Hewson-Hugher AK, 2011)
その三大栄養素の割合がこちらです。(図1)

ウェットフードの場合、
炭水化物は20%以内、
タンパク質は40~60%のあいだ、
脂肪は15~60%のあいだ・・・・となっています。
これが、猫が本能的に求める、つまり「食べ飽き」が起こりにくくなるとされる栄養バランスです。

フードを選ぶ際に、参考にしてみてくださいね。

■療法食は、食べ飽きない栄養バランスに調整するのが難しい?

病気の治療を目的に、栄養成分が特別に調整されたフード、療法食。
猫の病気によっては、生涯にわたって食べ続けたほうがいい場合もあります。腎臓病の猫の例を見てみましょう。

慢性腎臓病と診断された猫に食事療法を続けさせた場合と、通常の食事を与え続けた場合では、診断日から数えて生きた日数が2倍以上違ったという報告もあります。(図2)

このような場合、食事療法はできるだけ長く続けたいものです。
ですが療法食では、「食べ飽き」によって継続が難しくなってしまう場合がありえます。

病気の治療を優先して栄養バランスが調整されているため、必ずしも「食べ飽きない」栄養バランスにすることが難しいからです。
腎臓病用の療法食を例に、先ほどの猫が食べ飽きない栄養バランスと見比べてみましょう。(図3)

食べ飽きない栄養バランスと比べると、腎臓への負担を減らすためにタンパク質の割合が制限されています。
このように、食べ飽きない栄養バランスから外れている療法食では、猫が途中で食べ飽きてしまう可能性があるのです。

■飽きさせずに療法食を続けるためには?

療法食での食べ飽きには、フレーバーや食感を変えたものを与えて、猫に「いつもと違うフ ード」と認識させることで対応できます。

最近の療法食のなかには、同様の栄養バランスでも、フレーバーや食感を選べるものが増えています。猫が食べなくなったら、フレーバーやキブル(粒)の形を変えた療法食を、また食べなくなったら、食感を変えた療法食を・・・というふうに、猫が飽きた場合にも食事療法を続けやすくなったのです。

なかなか食べてくれない場合には、動物病院のスタッフに相談してみるのも良いかもしれません。

また、猫がごはんを食べないときに飼主さんができる工夫について、別のコラムでご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。

犬や猫がごはんを食べないときの対策は?

猫の食欲をきちんと理解し、フードにも工夫を加えてみることで食事療法を続け、愛猫と元気な生活を送っていきたいですね。

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