もしかしたら病気のサインかも!?⑦消化器症状(下痢)

2021/03/12

ワンちゃん・ネコちゃんといつも一緒に生活していると、ちょっとした変化にはなかなか気が付かないものです。でも、見逃してしまいがちな些細な行動や様子の変化が、もしかしたら病気のサインかもしれません。今回は、比較的気づきやすい一方で注意も必要な「下痢」についてお話ししたいと思います。

下痢とは!?

一般的によく言われる「下痢」は、特定の病気の名前ではなく糞便中の水分が増加した状態を指す言葉です。正常な便に含まれる水分量は約70%ですが、水分が80%以上の状態を「下痢」と呼びます。水分が90%以上になると便は水のようになります。
下痢は、なんらかの異常によって小腸や大腸で食べたものの水分を十分吸収できなかったり、体内の水分が腸管へ出てくることによって起こります。

【便の状態の比較】

便の状態の比較

下痢は見た目には同じように見えることも多くありますが、原因は様々です。ですから、今おきている下痢(という症状)を抑えることももちろんですが、それぞれの原因を確認し、それに応じた対応を行うことが大切です。
下痢の原因として特に多くみられるのが、食事の影響を受けた消化吸収不良による下痢です。急激に食事を変えた場合や食べ過ぎ、消化酵素の減少などで腸内の消化・吸収能力が落ちてしまうことにより起こります。
その他にも、アレルギー反応や毒物、ウイルス・細菌、寄生虫、ストレス、他の臓器あるいは全身性の病気などによって下痢になる場合があります。

下痢の原因

下痢の治療は、寄生虫が原因なら駆虫薬、毒物なら大至急の解毒や胃の洗浄など、ウイルス・細菌なら対応した薬や点滴など、その原因や状態に対応した治療を行います。 食事が原因の場合、食事の量を一旦減らす、1回抜くなど胃腸を休ませる、消化のよい食事を与え、消化管に対する負担・刺激を抑えることが重要です。また、アレルギー性の下痢の場合は、食事中のタンパク質にアレルギー反応を起こしているので、アレルギーに対応した食事を与えます。

便の状態は、ワンちゃん・ネコちゃんの健康状態を測るバロメーターですので、日頃から便の硬さ、色、回数、排便時の姿勢などを観察し、異常がみられたら動物病院で相談しましょう。

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