もしかしたら病気のサインかも!?⑧消化器症状(便秘)

2016/04/18

ワンちゃん・ネコちゃんといつも一緒に生活していると、ちょっとした変化にはなかなか気が付かないものです。でも、見逃してしまいがちな些細な行動や様子の変化が、もしかしたら病気のサインかもしれません。そこで今回は、特にネコちゃんで発生率の高い「便秘」についてお話ししたいと思います。

便秘とは!?

「便秘」とは糞便中の水分量が少なくなって、便が出にくくなっている状態のことを言います。
猫の場合、祖先が砂漠で生活していたため、積極的に水を飲むことが少ない動物と言われ、特に便秘が起こりやすい傾向があり、慢性的な便秘に悩む猫も少なくありません。また犬でも、超小型犬や小型犬は室内飼育がほとんどで、運動不足から腸の運動性や水分摂取量が低下し、便秘になりやすい傾向があります。

便秘は、排便時の様子や便の状態から、比較的飼い主さんにも分かりやすいと言えますが、高齢の猫では慢性腎臓病による脱水が原因で便秘になることがありますので注意が必要です。

【便秘には食物繊維のバランスが大切】

猫の便秘では特に、不溶性(水に溶けない)食物繊維により便のカサを増して腸のぜん動運動を促したり、可溶性(水に溶ける)食物繊維が糞便中の水分を吸って排便しやすい状態になるよう、不溶性と可溶性の食物繊維を上手く組み合わせた食事が推奨されます。

最適なバランス

また、便秘を予防するためには、運動不足や肥満にさせない、毛玉に対するケアをする、トイレを清潔に保ちいつでも行けるようにするなど、飼い主さんにもさまざまな工夫ができます。

イラスト

便は食べたものからできているので、根本的な改善を図るには食事を見直す必要があるかもしれません。便の状態は、ワンちゃん・ネコちゃんの健康状態を測るバロメーターですので、日頃から便の硬さ、色、回数、排便時の姿勢などを観察し、異常がみられたら動物病院で相談しましょう。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った 役に立たなかった

更新情報

更新情報一覧

はじめて⽝や猫を家族として迎える⼈も、⻑年⼀緒に暮らしている⼈も、知っているようで意外と知らないことの多い⽝や猫の健康に関する知識。
健康で⻑⽣きできるように、飼い主として責任を持つべきこと、気をつけたいことを、⼤切な愛⽝、愛猫のために考えてみましょう。

ご注意
本サイトの記載内容に関するお問合せ、ならびに参考⽂献等の資料のご請求は承っておりません。予めご了承ください。