今や日本の犬と猫の3頭に1頭が「肥満」または「太りぎみ」と言われています。
ロイヤルカナンが2013年に1,000人の飼い主さんにアンケート調査を行ったところ、なんと約90%の飼い主さんがペットの体重管理に無関心であるという結果となりました。
これは、飼い主さんが犬と猫が肥満あるいは少し太りぎみでもそれを気にしていない、問題視していないことと、肥満によって起こる健康被害に関しての知識がないことが要因として考えられます。
【あなたの愛犬・愛猫は適正な体型ですか?】
肥満とは「過剰な脂肪が体に蓄積して、理想的な体重を15~20%以上超えること」を言います。しかし皆さんの愛犬・愛猫が太っているか、標準か、痩せているかということは案外分かりにくいものです。毎日見ている飼い主さんは気付きにくく、普通ぐらいと思っていても他の人から「ぽっちゃりしているね」と言われて初めて気づくこともあります。ですからまずは適正な体重を知ることが犬と猫の体重管理への第一歩です。
【適正体重を知るためには】
あくまでも目安ですが、適正体重を知る方法が3つあります。1つ目の方法は成犬・成猫になった時の体重を参考にすることです。なぜかと言うと、成犬・成猫になるまでは身体の成長のためにエネルギーが使用されるため、成長期が終わった時点(成犬・成猫になった時)は極端に肥満になることは少ないからです。2つ目の方法として、その子の親の体重を参考にしてみましょう。1つ目も2つ目も分からない場合は、各ケネルクラブなどで定められている犬種と猫種の標準を参考にしましょう。

しかし、同じ品種間でも個体差があるため、「この犬種だから○○㎏を超えたら肥満」と一概に判断はできません。そこで、個々の犬と猫の体型をチェックするために「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」を参考にして実際に体に触れてみたり見たりして肥満かどうか判断することができます。自分での判断が難しい場合は動物病院で相談しましょう。

