栄養成分名

グルタミン

分類:アミノ酸(非必須)

基本情報/一般的な供給源

  • ● 消化管や免疫系の細胞など、次々に再生される細胞の代謝において重要なアミノ酸である。
  • ● 通常は必須アミノ酸として扱われないが、状況によっては必須となる。そのため「条件付き必須アミノ酸」と呼ばれることもある。

体内での働き

  • タンパク質合成に関連するさまざまな役割を果たしており、細胞DNAの組成に必要となる化合物の前駆体となったり、肝臓内での合成過程を一部調節したりする。また解毒過程の一部を担っている。

【消化器/免疫】

  • ●腸粘膜細胞のエネルギー源として使われ、腸粘膜の健康維持に重要な働きをする(Souba 1993)。グルタミンの欠乏は、腸のバリア機能に影響し、全身の感染症のリスクを高める可能性がある。腸絨毛の萎縮を防止するため、1日に体重あたり250~500mg程度の摂取が推奨されている。

【腫瘍/免疫】

  • ●免疫力の増加により、腫瘍の成長または転移の速度を低下させる可能性があることが人やラットの研究で示されている(Souba 1993, Kaufmann 2003)。
  • ●ペットフードによる腫瘍の臨床症例に対する長期的な効果は今後の報告が待たれる(Marti 2000)。

フードにおいて期待される役割

【消化器のサポート】

  • ●腸粘膜細胞のエネルギー源として。

【重症疾病や重度のストレス下にある動物】

  • アミノ酸の消費が加速され、血中グルタミン濃度の要求量が増すため補給が必要となる。

過剰/欠乏

【欠乏】

  • ●腸粘膜の機能が損なわれるおそれがある。

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