栄養成分名

マグネシウム(Mg)

分類:主要必須ミネラル

基本情報/一般的な供給源

  • ●体内での300以上の代謝過程に関与する栄養素である。
  • ●哺乳類、鳥類および魚類の骨に含まれており、通常、骨粉などの形でペットフードに加えられている。

体内での働き

  • ●体内のエネルギー代謝全般にかかわる。

心臓

  • ●神経伝達や筋肉収縮に必須の成分であり、心臓の健康維持に欠かせない。心臓病の治療などに用いられる薬剤の一部は、マグネシウムの喪失を助長することもある(Quamme & Dirks 1994)ため、十分な摂取がのぞましい。低マグネシウム血症は、うっ血性心不全や不整脈など、多様な心血管系に悪影響を及ぼすことが明らかとなっている(Cobb & Michell 1992)。

【骨格】

  • カルシウムリンと同様、骨と歯の重要な構成成分であり、マグネシウムがないと骨が安定しない。

フードにおいて期待される役割

心臓のサポート】

  • ●マグネシウムが欠乏しないよう、適切な摂取が望ましい。

尿路結石

  • ●ストルバイト尿石(リン酸アンモニウムマグネシウム)を構成するミネラルのひとつであり、尿中のマグネシウム濃度が高くなると尿石のリスクが高まる。このため、マグネシウムの適正な制限により、ストルバイト尿石のリスクが低減する(Tournier 2007)(図)。

※尿石はミネラル濃度だけでなく、尿のpH、尿量など複合的な要因により発生する。また、マグネシウムを制限しすぎると他の種類の尿石の原因になることもあり、制限の程度には注意が必要である。


(図)溶解中のストルバイト結石の外観(Tournie 2007)

食事A:
一般的な市販フード
食事B:
ストルバイトを溶解する目的でマグネシウムやナトリウムの量などを調整したフード

※尿石は、マグネシウムなどのミネラル濃度に加え、尿のpH、尿量などの複合的な素因により形成される。

過剰/欠乏

【過剰】

  • ●ストルバイト結石の形成。

【欠乏】

  • 関節の過伸展、麻痺などの神経障害、高血圧および食欲低下。

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