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栄養成分名

ビタミンE(トコフェロール)

分類:ビタミン(脂溶性ビタミン)

基本情報/一般的な供給源

  • ●ビタミンEは数種の物質を示す総称であり、最もよく知られているのは、生物学的活性が最も高いα-トコフェロールである。細胞の酸化ストレスを抑えることで、老化が原因の疾病の予防と治療に役立つと考えられている。
  • ●植物油、子実類および穀類を含む植物由来のものに加え、レバーなど、いくつかの動物性食品にも含まれている。
  • 肝臓および筋肉中の脂肪組織に貯蔵される。

体内での働き

【抗酸化作用】

  • ●活性酸素による酸化ダメージから細胞膜を保護する。
  • ●慢性腎臓病において酸化ストレスの存在が示唆されており、ビタミンEとビタミンCが低濃度になり、脂質が過酸化することが示されている(Jackson 1995)。また、ヒトでの研究で、ビタミンEが腎障害の進行を遅らせるという報告がある(Hahn 1998, 1999)。
  • ●抗酸化作用を期待して、免疫介在性の皮膚疾患で補助的に用いられる(Scott 2001)。

フードにおいて期待される役割

【抗酸化作用】

  • 成長期高齢期、疾病時、および競技犬に。激しい運動による酸化ダメージおよび筋肉の損傷を軽減したという報告がある(Baskin 2000, Piercy 2000)。

妊娠期

  • ●ビタミンEの要求量が増し血中濃度が低下する(Vannucchi 2007)ため、補給が必要となる。

【その他】

  • ●多価不飽和脂肪酸を多く含む食事では、脂肪肝を予防するために、より多くのビタミンEを必要とする。

過剰/欠乏

【過剰】

  • ●ビタミンEは、脂溶性ビタミンの中で最も毒性が低い。
  • ●猫において、血液凝固時間の延長が起こる。

【欠乏】

  • ●筋力低下、生殖障害、網膜変性および脂肪組織の変色などが見られる。また、皮膚や免疫系の異常もおこる。

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