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栄養成分名

ビタミンA(レチノール)

分類:ビタミン(脂溶性ビタミン)

基本情報/一般的な供給源

  • ●脂溶性の長鎖アルコールである。レバー、魚および卵に豊富に含まれる。
  • ●犬は、β-カロテンからビタミンAを合成することができるが、猫はその合成の過程に必要な酵素を欠くため食事から摂取しなければならない。

体内での働き

  • ●小腸で吸収され、肝臓に貯蔵される。

【視力】

  • ●視細胞に必要な網膜色素の構成成分となる。特に暗順応(暗闇への慣れ)を正常に保つために必要である。


皮膚と被毛

  • ●表皮細胞の成長や皮脂の産生を調節する。結果としてフケをおさえ脂漏症の解消を助ける。この働きは、亜鉛メチオニン・シスチンなどの含硫アミノ酸と相乗的なものである。

妊娠期

  • ●適切な胎仔の胚の成長のために欠かせない。

フードにおいて期待される役割

皮膚

  • ●皮膚のターンオーバーや皮脂の産生を調節する。コッカ―スパニエルでまれにみられる角化障害(ビタミンA反応性皮膚病)で、ビタミンAの補給により回復が認められる。

※表皮の角質層が大小の薄い断片となって剝がれ落ちるフケに似た現象。

妊娠期

  • ●妊娠中の雌犬では、ビタミンAの要求量が増す一方で尿中排泄が増加するため、血中濃度が低下する(Vannucchi 2007)。そのため補給が必要となる。

過剰/欠乏

【過剰】

  • ●猫も犬も、多量のビタミンAに対する寛容性が高いが、高用量のビタミンAにより、関節異常や繁殖機能の低下が見られる。

【欠乏】

  • ●眼疾患、皮膚疾患、繁殖障害などがみられ、感染症や肺疾患の併発が起こり易くなる。皮膚疾患としては、落屑を伴う全身的な角化の問題を引き起こす。

※表皮の角質層が大小の薄い断片となって剝がれ落ちるフケに似た現象。

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