栄養成分名

タウリン

分類:アミノ酸(猫/必須*1、犬/非必須)

体内ではシスチンなどのアミノ酸から作られるが、厳密にはアミノ酸ではない。

※1 猫ではタウリンの合成能力が低い一方、必要量が多いため食事からの摂取が必要。

基本情報/一般的な供給源

  • ●ほとんどの動物の組織内に存在する含硫*2アミノ酸の一種である。他の必須アミノ酸と異なり、タンパク質の合成には関与しない。
  • ●主な供給源は、動物性タンパク質で特に、心臓腎臓肝臓などに多く含まれる。
  • メチオニンとシスチンから合成される。
  • *2 「イオウを含む」の意
  • 体内での働き

    心臓

    • ●細胞内外へのカルシウム移動を調節するため、心筋の収縮に必要不可欠である。心臓内に貯蔵されている遊離アミノ酸のなかで、タウリンは少なくとも40%を占めており、犬の拡張型心筋症とタウリンの欠乏に相関性が報告されている(Dukes-McEwan 2001)。また抗不整脈的な役割も報告されている(Satoh & Sperelakis 1998)。

    【抗酸化作用】

    • ●活性酸素による影響を抑える強い抗酸化作用を持っている(図)。

    肝臓

    • ●胆汁酸塩の合成に必要である。

    【その他】

    • ●繁殖能力、視力および聴力を正常に保つために必要な栄養素である。また、皮膚のバリア機能に重要な役割を果たすスフィンゴ糖脂質の前駆物質でもある。

    フードにおいて期待される役割

    心臓のサポート】

    • ●心筋の収縮性の維持に必要である。不整脈や心筋梗塞のリスクを抑制(Dove 2001)(Pion 1992, 1998)および拡張型心筋症などの心臓病の犬での改善報告がある(Kittleson1997, Fascetti 2003, Azuma 1994)。

    【抗酸化作用】

    過剰/欠乏

    【欠乏】

    • ●心筋症、中心性網膜萎縮、免疫機能不全、成長遅延、繁殖機能低下(出生率の低下や先天的な異常など)の報告がある(Sturman 1985, 1986)。

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