栄養成分名

セルロース

分類:食物繊維

基本情報/一般的な供給源

  • ●何千というβ-グルコースの分子がグリコシド結合(β1-4結合)をした非常に大きな分子である。哺乳類が持つ消化酵素ではこの結合を切断することができないため、消化されない。
  • ●そのため栄養素としては利用されないが、その特性から、肥満、糖尿病、便秘、下痢などの際に利用される。

体内での働き

  • ●水を吸って膨らみ容積を増す性質をもち、次のようなことが期待できる。

【体重管理】

  • ●胃内容物の容積の増加により、満腹感の持続を促し食べ過ぎを防ぐ(Weber 2007, Hours 2014)。

消化器

  • ●消化管内容物の輸送を調節し、腸内通過時間を正常化させる。腸の働きを安定させる作用があり、収縮(蠕動運動)を助ける。また毒素との結合をさまたげる。
  • ●犬では糞便の容積と硬さの増加により消化管運動を促進し、便秘に対する予防を期待できる(Silvio 2000)。

フードにおいて期待される役割

【体重管理】

  • ●フードのカロリー密度を下げ、低カロリーフードを作る、および胃内での容積増加により満腹感を維持させる2つの働きを期待して。

消化器のサポート】

  • ●消化管の運動と内容物の輸送時間を適正にするため。

過剰/欠乏

  • ●過剰に与えた場合、消化性に悪影響を及ぼしたり、特に猫で便秘の原因となるため、与える量の調節が必要となる。

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