高脂血症とは、血液中のコレステロールとトリグリセリド(中性脂肪)の両方、または一方の濃度が増加して高い値を示している状態をいう。
食後10時間以内の高脂血症は正常だが、約12時間以上、絶食した時の高脂血症は、何か原因があることを意味している。
高脂血症は大きく2つのタイプに分けられる。遺伝性や特発性(原因不明)で発生する原発性高脂血症と、肥満や糖尿病などに続いて起こる続発性高脂血症である。ミニチュアシュナウザーでは遺伝性の、シェットランドシープドッグ、ドーベルマンピンシャーやロットワイラーなどでは特発性の高脂血症の発生が多い。
高脂血症と食事
肥満や過剰体重の場合は減量させる。この他にも、原因となる疾患が判明した場合はその治療を行う。
いずれの場合も、高脂血症のコントロールは食物中の脂肪を制限する食事療法が基本となる。脂肪の制限に加えて、血中の脂肪を低下させる作用があるEPA/DHAや、食物繊維(フラクトオリゴ糖やビートパルプ)の摂取も大切である。
* * *
- ●血中の脂肪を低下: