パグ Pug

パグ

歴史

中国が起源で、2千年以上も昔から存在していたと考えられています。16世紀、オランダ経由でヨーロッパに渡ったとされています。マリーアントワネット、ポンパドール婦人、ナポレオン1世の妻ジョセフィーヌ・ド・ボアルネなど、ヨーロッパの貴族たちに愛されました。パグ(Pug)はラテン語の握りこぶしを意味する“pugnus”に由来します。ドイツやオランダではモップス(Mops)しかめっ面の意味の“Moppen”、フランスではカーリン(Carli)など、さまざまな名前で呼ばれ親しまれています。

性格

額の皺や特徴的なマズルの形のせいで、悩んでいたり怒っているようにみえるかもしれませんが、性格は愛情に溢れ、賢く穏やかです。子犬の頃は暴れたりいたずらをしたりとわんぱくですが、成犬になると穏やかさと落ち着きが出てきます。あまり吠えないので、番犬には向きませんが、見知らぬ人にもあまりなつきません。飼い主への忠誠心が強くひとりぼっちにされのは苦手で、常に飼い主と一緒にいることを好みます。

特徴

気管虚脱を起こした犬の気道写真 皮膚組織の拡大図 パグの頭は大きくて丸く、マズルが短い典型的な短頭種です。目は大きく、耳は薄くて小さく垂れています。後側に折れ曲がり外耳が見えるローズ耳といわれているタイプと、前側に折れ曲がっているボタン耳というタイプの2種類あります。カラダは四角くコンパクトで筋肉質。胴の短いがっしりとした体型(コビー)です。
パグは毛包虫(ニキビダニ)症という、外部寄生虫が原因でおこる皮膚疾病の発生率が高い犬種の1つです。パグの顔やカラダにある皺はチャームポイントとも言えますが、その反面汚れや湿気が溜まりやすいので注意が必要です。常に清潔に保つことを心がけるのと同時に、日頃から皮膚のバリア機能の維持を考える必要があります。健康な皮膚はセラミド(皮膚の角質細胞の間にある脂質)の生成が十分に行われています。セラミドが皮膚の表面を覆うことによって、皮膚からの水分蒸発や、微生物・アレルゲンなどの侵入を防ぐ事ができます。
パグは上気道閉鎖症候群(先天的に鼻から喉の気道が狭くなっている状態)など、呼吸器に関するトラブルが起こりやすい犬種の1つです。鼻腔部分の狭窄や上顎部の異常で起こる空気の流入や空気圧の異常によって気道がふさがり、重度の場合は気管の虚脱などが起こります。具体的には、イビキ、咳、ゼイゼイとした呼吸や呼吸困難、運動するとすぐ疲れるなどの症状が表れます。特に太り気味の場合は予防として、毎日の食事や適度な運動を心がけて体重コントロールを行いましょう。ただし暑さと過度の運動は逆効果なので注意が必要です。また、症状が重度の場合は獣医師に相談しましょう。

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