栄養成分名

ビタミンB9(葉酸)

分類:水溶性ビタミン

基本情報/一般的な供給源

  • ●神経組織の発達に関与している。
  • ●酵母およびレバーやホウレン草などの緑色野菜に豊富に含まれる。
  • ●犬では腸内細菌によって多少の葉酸が産生されているが、犬の1日の必要量を満たしているかどうかは明らかになっていないため、食事からの補給が必要である。猫は食事からの摂取を必要とする。

体内での働き

  • ●葉酸はDNAの合成に関与しており、胎子期などのように細胞増殖の盛んな場合に特に必要とされる。また、葉酸は貧血予防にも効果がある(図1)。

妊娠期

  • 肝臓に貯蔵されるが、胚形成の最中に胎児は葉酸を大量に消費するため、母体が十分な量を摂取しないと葉酸欠乏症になる。
  • ●葉酸の食事からの摂取量と血中濃度には相関性があり(Domosławska 2013)、妊娠中は胎児へも移行する。

フードにおいて期待される役割

【口蓋裂発生の低減】

  • 発情期〜妊娠前期の犬に。
  • ●葉酸の給与により、フレンチブルドッグやボストンテリアにおける口蓋裂の発生率の低下が報告されている(Elwood & Colquhoun 1997, Del Carro 2014)(図2a, 2b)。


過剰/欠乏

【欠乏】

  • ●妊娠中の母親で欠乏すると、胎児形成異常による口蓋裂や口唇裂、脊椎披裂などの奇形の要因の1つとなる。妊娠中の雌犬の14%で、血中葉酸の値が低かったとの報告もある(Dandrieux 2013)。

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