栄養成分名

亜鉛(Zn)

分類:微量必須ミネラル

基本情報/一般的な供給源

  • ●亜鉛は全身に分布し、大部分の組織で比較的低濃度で存在する。
  • ●精白していない全粒の穀物および肉類に豊富に含まれる。また、硫酸亜鉛や酸化亜鉛などの鉱物塩も用いられる。
  • ●亜鉛は小腸でのおよびの吸収を競合して阻害するため、フードの亜鉛含量が多い場合は、銅および鉄の量を最少必要量以上に増やし欠乏を避ける。

体内での働き

  • ●体内の多くの代謝および酵素機能に関係している。およそ数百種の亜鉛含有酵素が知られており、細胞の複製、炭水化物およびタンパク質の代謝、膜構造に関与している。
  • ● 人の食品においては、“味覚を保つのに必要、皮膚や粘膜の健康維持を助ける、タンパク質・核酸の代謝に関与して健康の維持に役立つ”栄養素として栄養機能表示がなされている。
  • ● 血液中でビタミンAを運搬するのに不可欠であり、生殖機能等においても重要な役割を果たしている。

肝臓

  • ●尿素回路および中枢神経系の神経伝達に有益に働き、などの様々な肝毒性物質に対して明らかな肝保護作用を持ち、また抗酸化作用を持つ(Marchesini 1996)。このためすべての肝疾患において亜鉛含有率の高い食事が有用である。

【皮膚・被毛】

  • ●コラーゲンとケラチンの合成においても非常に重要であり、皮膚・被毛の健康と創傷の治癒のために欠かせない。

フードにおいて期待される役割

肝臓のサポート】

  • ●銅蓄積性肝炎などをはじめとする肝疾患に(Fieten2014)。

皮膚・被毛の健康維持】

  • ●亜鉛とリノール酸の給与で被毛のコンディションが改善(Marsh 2000)(図1, 2)。

過剰/欠乏

【過剰】

  • ●猫において発作が起こることがある。

【欠乏】

  • ● 発育不良および肉球などのすり減りやすい部位に皮膚病変が見られる

※亜鉛が足りていない手作りフードを給与した犬で健康被害の報告がある。

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