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犬と猫の栄養成分辞典

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犬の成長期

犬の成長期は、急速に成長する生後2ヵ月までと、成長が緩やかになる生後2ヵ月以降のふたつの時期にわけて考えるべきである。それは、時期によって成長速度やおもに成長する部位が異なり、必要とするエネルギー量や栄養素のバランスも異なるためである。
生後2ヵ月までは出生時の約10~15倍まで体重が増加し、主に骨組織が発達する。その後は成犬になるまで約2~5倍体重が増加し、主に筋肉組織が発達する。生後4~5ヵ月ごろからは脂肪組織が発達し始めるため、これ以降は肥満にならないように、エネルギー摂取量を調整しなければならない。
また、サイズによって成長期の長さは異なり、成犬時体重10㎏以下の小型犬では生後10ヵ月まで、11~25㎏の中型犬では生後12ヵ月まで、26㎏以上の大型犬では生後15~24ヵ月までが成長期である。

子犬の免疫力

母犬の持っている病気への免疫抗体(抵抗力)は、ほとんどお腹の中の胎仔には移行しない。そのため、生まれた直後の子犬は、病気に対する抵抗力が非常に弱い状態である。分娩直後(16-24時間以内)の初乳を飲むことで、子犬は体内に母犬の持つ免疫抗体を取り込む。この抗体は次第に低下していき、子犬が自身で抗体を作る力もすぐには上昇しない。そのため、生後4~12週齢は感染症に対してとても抵抗力の弱い時期である。この時期はストレスを与えないようにし、母犬以外の犬との接触を控えた方が良い。

離乳期~生後2ヵ月までの食事

スムーズな離乳のために、授乳期の母犬と同じ内容の食事が好ましい。すなわち、成長に必要なエネルギーを摂取するためにエネルギー密度が高く、消化性の高い食事であることが必要である。
さらに、骨や筋肉などの発達に欠かせないタンパク質、骨の発達などに必要なカルシウムリンマグネシウムなどのミネラルなどを十分にバランスよく摂取することも重要である。

生後2ヵ月からの食事

この時期からは成長が緩やかになるため、それまでと比べて、エネルギー摂取量をやや控えめにする必要がある。
とくに生後4~5ヵ月からは脂肪組織が発達し始めるため注意が必要である。
また、生後4ヵ月ごろから永久歯が生え始めるので、歯の健康のためにポリリン酸ナトリウムが含まれた食事であることが望ましい。

成長期を通した食事

犬の成長期には、高消化性のタンパク質が不可欠である。
また、まだ未熟な消化管の健康な発育のために、乳酸菌やビフィズス菌などの腸内善玉菌を増やすとともに、腸粘膜細胞のエネルギー源にもなるフラクトオリゴ糖、大腸菌やサルモネラ菌などの腸内悪玉菌を減少させるマンナンオリゴ糖を摂取することも大切である。
さらに、免疫力を高めるためにβ-カロテンビタミンCビタミンEルテインタウリンなどの抗酸化成分を十分に摂取しなければならない。抗酸化成分を十分に摂取することでワクチンを接種後の抗体産生量を高めることができる。

成長期のカルシウム摂取について

成犬の場合、カルシウムはおもにレセプターを介した能動輸送によって吸収されるため、食事に含まれるカルシウムの量にかかわらず、ほぼ一定の量が吸収される。それに対して生後5ヵ月ぐらいまでの子犬の場合は、レセプターが十分に発達しておらず、カルシウムは受動的に吸収される。そのため必要以上の量であっても、食事に含まれるカルシウムの約50%が吸収されてしまう。したがって、子犬にカルシウムを過剰に与えると必要以上にカルシウムが吸収され、かえって骨の成長に悪影響を与えるため注意が必要である。

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●骨や筋肉の発達:
●骨の発達:
●腸内善玉菌の増加:
●腸内悪玉菌の減少:
●免疫力を高める:
●歯の健康:
脂肪の利用:

その他のライフステージ