定期的な健康診断が大切な理由とは?

  • ライフステージ
2021/04/27

みなさんは、愛犬・愛猫に健康診断が大切な理由を知っていますか?とくに気になるようなことがなくても、健康診断を受けさせてあげるようにしましょう。そして、健康診断は“定期的に”受けることがとても大切です。それはなぜでしょうか?

健康診断の忘れられがちな目的

健康診断というと、愛犬・愛猫が病気になっていないかどうかを確認するために行うものと思っていませんか?もちろん、それも健康診断の目的のひとつです。しかし、それ以外にも重要な目的があります。それは、「普段の状態を把握しておく」ことです。
例えば、ある人の体温が37.0℃だった場合、熱があると判断できるでしょうか。 平熱が36.8℃の人であれば正常の範囲内かもしれませんが、平熱が35.5℃の人にとっては高熱です。つまり、普段の状態を把握しておかないと、単に体温測定の結果だけを見てもその意味を正しく判断できないのです。
愛犬・愛猫の体調が悪くなって動物病院を受診して、血液検査を行った場合も同じです。明らかに異常だと判断できることもありますが、基準値ギリギリで判断が難しいこともあります。このような判断が難しいときに、普段の状態が把握できていればとても役に立ちます。「この子の普段の状態はこうだから、この値ならそれほど心配はいらない」や、「基準値以内だけど、この子の普段の状態を考えると気を付けた方が良い」といった判断ができるのです。

理想的な健康診断の頻度

では、「定期的な健康診断」とはどれくらいの間隔で行うと良いでしょうか。
人で定期的な健康診断といえば、一般的には1年に1回行います。ワンちゃんやネコちゃんも同じように1年に1回で大丈夫なのでしょうか?
そもそも、愛犬・愛猫の年齢を人の年齢にすると何歳くらいなのかご存知でしょうか。大ざっぱではありますが、簡単に計算する方法があります。
品種にもよりますが、多くのワンちゃんやネコちゃんは生まれて最初の1年で成犬・成猫になるので、これを人が大人になる期間に置き換えて、最初の1年で約20歳になると考えます。そして、その後は1年につき4歳ずつ年を取ると考えて計算します。
例えば、愛犬・愛猫が7歳であれば、20歳(最初の1年)+4歳×6(その後の6年)=44歳と計算することができます。このように、ワンちゃんやネコちゃんの1年は人の4年に相当すると考えられます。
つまり、1年に1回の健康診断では、人に当てはめると4年に1回しか健康診断をしていないことになります。人と違って、ワンちゃん・ネコちゃんの健康診断は1年に1回では十分ではありません。ですから、愛犬・愛猫の健康診断は、少なくとも半年に1回行うことが理想的です。

愛犬・愛猫が元気で長生きできるように、定期的に健康診断を受けましょう。

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