もしかしたら病気のサインかも!?③関節炎

2016/01/27

ワンちゃん・ネコちゃんといつも一緒に生活していると、ちょっとした変化にはなかなか気が付かないものです。でも、見逃してしまいがちな些細な行動や様子の変化が、もしかしたら病気のサインかもしれません。そこで今回は、特に高齢のワンちゃん・ネコちゃんで発生率の高い「関節炎」のサインについてお話ししたいと思います。

こんな症状があったら、関節炎のサイン!?

関節炎のなかでほとんどを占めるのは、変形性関節症という病気です。これは、関節の骨を覆い衝撃や摩擦をやわらげる働きをする関節軟骨がしだいにすり減り、骨と骨が直接ぶつかり合うことにより、関節が変形し、腫れと痛みが出てしまう病気です。 犬の関節炎の95%以上が5歳以上で起こり、また12歳以上の猫の90%が関節炎だといわれています。

【関節炎が疑われるサイン】

  • ・歩き方がおかしい
  • ・運動後、しばらく動かない
  • ・関節部分をくり返しなめる
  • ・食欲が低下する
  • ・性格が変わったように見える(痛みのせいで攻撃的になる)

また、その他にも下記のような徴候がみられます。

  • ・階段の昇り降りを嫌がる
  • ・ジャンプしなくなる
  • ・走るのを嫌がる
  • ・散歩の途中で座り込む
  • ・歩くときに頭が上下に揺れる、または腰が左右に揺れる
  • ・寝ていることが多く、活動的でなくなる

関節炎の治療には、炎症や痛みを軽くしてあげることと、関節軟骨の損傷を抑えることのふたつが重要となり、関節炎に対応した食事と薬やサプリメントの組み合わせで管理することになります。また、肥満は図のように関節炎を悪循環へと導きますので、肥満の場合は減量も治療のひとつとなります。

ワンちゃん・ネコちゃんが散歩を嫌がったり、活動的でなくなったりするのは、高齢になったからではなく、関節に問題を抱えている場合があります。 日頃からワンちゃん・ネコちゃんの活動状況を把握し、上記のようなサインや徴候がみられたら、動物病院で相談しましょう。

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