ワンちゃん・ネコちゃんといつも一緒に生活していると、ちょっとした変化にはなかなか気が付かないものです。でも、見逃してしまいがちな些細な行動や様子の変化が、もしかしたら病気のサインかもしれません。そこで今回は、ワンちゃん・ネコちゃんで発生率の高い病気である「尿路結石症」のサインについてお話ししたいと思います。
【こんな症状があったら、尿路結石症のサイン!?】
おしっこの通り道である下部尿路(膀胱から尿道の出口)で起こる病気のことを「下部尿路疾患」といいます。犬と猫では、膀胱や尿道に尿中のミネラル分が溶けきらずにくっつき合い、砂や石のような物質(結石)ができてしまう「尿路結石症(尿石症)」という病気が多くみられます。
尿路結石症が疑われるサイン
- ・おしっこの回数が増えた
- ・トイレ以外の場所でおしっこをする
- ・おしっこがなかなか出ない
- ・おしっこの量が少ない
- ・おしっこの色が濁っている、血が混じっている
- ・うめいたり、踏ん張ったりしながらおしっこする
尿路結石症では、結石に刺激されることによって膀胱や尿道が傷ついて痛みが出たり、おしっこがしにくくなったりします。もし、ワンちゃん・ネコちゃんに上記のような様子が見られたら、結石が原因の可能性がありますので、動物病院に相談しましょう。
また、「上記の症状に加え、食欲がない」「おしっこがまったく出ない」「お腹のあたりを触るのを嫌がる」「お腹を触ると硬いものに触れる」などの症状があると、緊急であり一刻も早く処置をしないと命にかかわってしまいます。このような緊急事態にならないためにも日頃からのチェックが大切です。
尿路結石症は、おしっこの様子や色など、見た目の変化が分かりやすい病気です。日頃からワンちゃん・ネコちゃんのおしっこの様子や色、頻度などをチェックしていれば、病気のサインを見逃すこともありませんので、是非気にしてあげてくださいね。
▶︎下部尿路疾患(尿路結石症など)